原料を知る
コーヒーになるまでの工程とは?
今では日本人の生活に必要不可欠ともなっている「珈琲」ですが、
スターバックスやドトールなど気軽に入れるカフェも増えて、ますます需要が伸びています。
そんななかで、珈琲にこだわりを持っている人も増え始めてきていて、
エスプレッソやアメリカンはもちろん、豆の種類や生成工程までセレクトする人もいるようです。
そこで、ここでは珈琲が飲み物として成り立つまでの過程を解説します。
そもそも珈琲は豆、つまり木の実から出来ています。
それ故に「コーヒーの木」というのが存在し、生産国ではこの木を栽培しています。
アカネ科の植物であり、気候や気温によって栽培の結果が大きく変わってしまうのが特徴で、
非常に栽培が難しい植物として知られています。
この木が栽培しやすいのは赤道から緯度25度幅の内側だと言われており、
このエリアをコーヒーゾーンと呼びます。
このエリアで栽培された木からは「コーヒーチェリー」と呼ばれる豆が採取できます。
この中から優れたものを選別し精製します。
【非水洗式】と【水洗式】というように精製方法にも種類があり、主に農場などの生産地にて行います。
これが乾燥された状態で保存し、消費国へと届けられています。
この状態の豆はまだ挽くことができません。
そこで、次に行われるのが「焙煎」といわれる工程です。
この作業は火で煎じることで珈琲に味の深みや風味、さらには香りなどを決定づける大切な工程です。
それ故に、加工のレベルによって8段階にまで度合を分けられることができます。
下記がその呼称名です。(左から順に深くなっていきます。)
ライトロースト・シナモンロースト・ミディアムロースト・ハイロースト・シティロースト
フルシティロースト・フレンチロースト・イタリアンロースト
深くなればなるほどカフェインの配合率が少なくなっていき、味は苦くなります。
また、浅い焙煎の場合は味が酸味を帯びる傾向になるのが特徴です。
そして最終的には豆を挽くことになります。
これにも種類があり、細挽・中挽・あら挽という分け方が代表的です。
この作業を終えれば、あとは抽出して出来上がりです。
抽出方法にも様々な方法とコツがあります。